テックマンロボットの特徴と価格を徹底解説【最新情報】

世界中で急速に普及が進む「協働ロボット」の中でも、テックマンロボットは独自の存在感を放っています。台湾の大手EMS企業・Quanta Computerの技術を背景に誕生した同社は、わずか数年で世界第2位のシェアを獲得。高い技術力をもとに、AIや画像認識を標準搭載した“知能的なロボット”として、多様な産業現場の自動化を支えています。ここでは、テックマンロボットの特徴や価格帯、ラインアップについて詳しく紹介します。

テックマンロボットの最新カタログをダウンロードできます

AIエンジン・ビジョンシステム・協働ロボットアームを一体化した「All in ONE」型の協働ロボットである「テックマンロボット」シリーズの最新カタログです。

カタログに掲載されている内容

  • テックマンロボットの特徴
  • ソフトウェア構成
  • 主な用途
  • 製品ラインアップ
  • AI応用例
  • 技術仕様・システム要件

テックマンロボットとは

テックマンロボットは、台湾に本拠を置く大手EMS事業者「Quanta Computer(広達電脳)」のストレージ部門から派生したロボットメーカーです。Quanta Computerの技術開発力を存分に活かし、テックマンロボットは発売開始からわずか3年で、世界第2位の協働ロボットメーカーへと急成長を遂げています。

現在、同社は中国、ヨーロッパ、日本、韓国、東南アジアなどに100社を超える販売代理店網を展開しており、国際市場での需要も高まっています。協働ロボット分野における世界有数のメーカーとして期待されており、2025年には創立10周年を迎え、台湾株式市場への上場を果たしました。

テックマンロボットの特徴

画像認識を標準搭載した“知能的な協働ロボット”

テックマンロボットの最大の特徴は、本体にビジョンシステム(TMvision™)を標準搭載している点にあります。このビジョン機能によって、外付けカメラを追加することなく、部品の位置認識や形状判別、バーコード・QRコードの読み取りといった画像処理を自動で行うことが可能です。AIによる画像解析とも連携し、製品検査やバラ積みピッキング、整列作業などにも柔軟に対応します。

また、専用ソフトウェア「TMflow™」を使えば、ドラッグ&ドロップ操作でロボット動作を定義できます。プログラミングの知識がなくても、作業工程を直感的に構築できるため、現場の担当者自らが設定変更や動作改善を行いやすいのも大きな魅力です。

現場への導入を容易にする高い拡張性と柔軟性

テックマンロボットは、導入のしやすさと柔軟な運用性を両立しています。周辺機器やエンドエフェクタをワンタッチで接続できる「TM Plug & Play」規格を採用し、既存ラインへの統合や機器間連携をスムーズに行えます。

さらに注目すべきは、位置決めを自動化する「TM Landmark」機能です。これは、ロボットのカメラが専用のランドマーク(目印)を認識し、自身の位置を自動補正する仕組みです。
この機能により、ロボットを異なる作業エリアへ移動させても位置ずれなく再稼働でき、固定設置に縛られない運用が実現します。

生産ラインの多能工化やモバイルロボットとの連携など、より柔軟な自動化環境を構築できる点が高く評価されています。

人と共に働くための高い安全性能

協働ロボットとして欠かせないのが安全性です。テックマンロボットは、衝突検知、トルク(力)制限、速度制御といった機能を標準装備し、人と同じ空間で安全に動作できるよう設計されています。

さらに、国際安全規格「ISO 10218-1」および「ISO TS 15066」に準拠し、従来型ロボットのような大掛かりな安全柵が不要なケースもあります。これにより、人とロボットが隣り合って作業する“協働”のスタイルを安全に実現し、小規模工場や多品種少量生産の現場にも導入しやすくなっています。

テックマンロボットの価格

テックマンロボットは、本体価格がおよそ 400〜600万円前後とされ、協働ロボット市場の中では中価格帯〜やや上位クラスに位置します。一方、中国メーカーの DOBOT、JAKA、AUBO などは 100〜300万円程度の低価格帯にあり、手頃な導入コストが魅力です。また、FANUC や 安川電機 の協働ロボットはおおむね 500〜600万円前後と、TMと近い価格帯にあります。

ただし、TMはビジョンシステム(カメラ)やAI画像認識機能を標準搭載している点が大きな特徴です。これにより、位置補正や部品判別などの自動化精度を高めつつ、追加設備を必要としません。そのため、同価格帯の他社機と比較しても、カメラ・AI機能を含めた“高性能・高コストパフォーマンス”の協働ロボットといえます。

協働ロボット導入時の注意点

ロボット本体価格は目安であり、実際の導入コストは周辺機器、設置工事、ソフトウェア、保守契約などを含めて大きく変動します。また、用途や可搬重量、リーチ、安全機能の仕様によっても価格差が生じます。

テックマンのようにビジョン機能を内蔵するモデルでは、外部カメラや追加装置の削減で総コストを抑えられる一方、機能を活かすためには工程設計や操作教育が不可欠です。単純な価格比較ではなく、導入後の生産性や柔軟性を含めて費用対効果を評価することが重要です。

メーカー別の比較表がダウンロードできます

主要協働ロボットメーカー9社が取り扱う協働ロボットの特徴やスペックが一目で比較できる資料です。

主要メーカー:ユニバーサルロボット、テックマン、ファナック、安川電機、デンソーウェーブ、JAKA、AUBO、DOBOT、ABB

テックマンロボットのラインアップ

テックマンロボットには、TM RobotシリーズとSシリーズがあります。TM Robotシリーズは、可搬重量4〜12kg、リーチ700〜1,300mm程度のモデルを揃えた標準ラインで、内蔵ビジョンシステムを活かした組立や検査など幅広い工程に対応します。

一方、SシリーズはAI技術と高精度制御を強化した上位モデルで、可搬5〜25kg、リーチ最大1,900mm、繰返し精度±0.03mmといった高性能仕様を実現。ディープラーニングによる画像処理や、安全規格(PL d、TÜV認証)への対応も特徴です。

TM Robotシリーズが汎用的な協働用途向けであるのに対し、Sシリーズは高精度・高負荷・高度な検査やパレタイジング用途に最適化されています。

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AIエンジン・ビジョンシステム・協働ロボットアームを一体化した「All in ONE」型の協働ロボットである「テックマンロボット」シリーズの最新カタログです。

カタログに掲載されている内容

  • テックマンロボットの特徴
  • ソフトウェア構成
  • 主な用途
  • 製品ラインアップ
  • AI応用例
  • 技術仕様・システム要件