中小企業成長加速化補助金|協働ロボットなど省力化設備導入に活用
中小企業が将来の売上高100億円突破を目指し、大規模な先進設備投資や事業拡大を進める際の力強い支援策として注目されるのが「中小企業成長加速化補助金」です。本制度は、協働ロボットなどの省力化設備や自動化システムの導入にも活用でき、成長戦略の中核としての設備投資を後押しします。
本記事では、制度の概要から対象経費、採択ポイント、申請の流れまでを分かりやすく解説します。
目次
補助金の概要
中小企業成長加速化補助金(成長加速化補助金)は、成長志向の高い中小企業が将来的に売上高100億円を超えることを目指し、大胆な設備投資や事業戦略の実行を支援する補助金です。
制度の背景には、国内のものづくり企業が抱える資金面・投資実行面のハードルを下げ、地域経済にインパクトを与える成長企業の創出があります。
主なポイント
- 対象企業:売上高10億円以上~100億円未満の中小企業(一定の要件あり)
- 補助上限額:最大 5億円
- 補助率:1/2
- 事業期間:交付決定日から最大 24か月以内
本制度の特徴として、「単なる設備更新」ではなく、将来の売上拡大計画の中核となる投資計画であることが求められます。
協働ロボットなどの省力化設備で対象となる経費
中小企業成長加速化補助金では、売上高100億円突破に向けた大規模投資の一部として、以下の経費が対象となります(一定の条件あり)。
主な対象経費例
- 建物費:工場・倉庫などの新設・増築・改修費用(補助対象投資額に含まれる)
- 機械装置費:協働ロボット本体・周辺設備・制御システムなど(単価100万円以上等の要件あり)
- ソフトウェア費:ロボット制御・MES・自動化連携ソフト等
- 外注費:設計・施工・開発・画像処理等の委託費
- 専門家経費:計画支援・導入支援コンサルティングなど
なお、建物費・機械装置費・ソフトウェア費の合計が1億円以上(税抜)となる投資でなければならず、これらを下回る場合、申請要件を満たさない点に注意が必要です。
協働ロボットの導入では、省力化・高付加価値化・生産性向上の“戦略的投資”として位置付けることが、申請時にも重要です。
採択されるための申請ポイント
成長加速化補助金では、「設備を導入すればよい」というだけでは審査を通過しません。
投資効果が企業の中長期成長戦略に結びついているかが評価の中心となります。
1. 「100億円」を目指す計画の明示
本補助金では、申請要件として「100億宣言」を公表する必要があります。これは単なる目標ではなく、
- 売上高100億円達成の時期・プロセス
- 投資戦略・強み
- 実施体制
などを公表し、外部に示すこと自体が採択の前提条件です。
2. 投資効果の定量的表現
協働ロボット導入においても、
- 投資による工数削減・稼働率向上
- 付加価値額の伸長予測
- 投資回収期間の見込み
などを数値として示すことが重要です。計画の具体性・信頼性を高める材料となります。
3. 経営力・実現可能性の証明
補助金の審査では、設備投資が企業の戦略に不可欠である点や、体制・財務・スケジュール面の実現可能性が詳細に評価されます。
単体の設備導入ではなく、成長戦略としての総合的プランとして描くことが採択に不可欠です。
申請の流れ
中小企業成長加速化補助金の申請は、以下のステップで進みます(最新の公募要領による)。
- 要件確認:「100億宣言」実施・企業要件の確認
- 事業計画・投資計画の策定(論理性・数値根拠の整備)
- 設備仕様検討(協働ロボット・システム構成)
- 電子申請(GビズIDプライム)による提出
- 一次(書面)審査
- 二次(プレゼン)審査(経営者出席が必要)
- 採択発表 → 交付申請・説明会参加
- 事業実施 → 実績報告 → 交付
- 事業化状況報告(数年)(賃上げ等の追跡要件)
採択後も、実績報告・事業化状況の報告義務があり、要件未達があると補助金返還の可能性があるため、計画段階から報告要件までを見据える必要があります。
補助金申請から協働ロボット導入まで一貫支援
補助金を活用した協働ロボット導入では、自社に合った補助金の選定から、事業計画や省力化効果の整理、申請書の作成、さらにロボット本体や周辺設備の選定・導入まで、複数の工程を同時並行で進める必要があります。
セレンディップ・ロボクロスでは、補助金活用の検討段階から、協働ロボットの選定・導入、立ち上げまでを一貫して支援しています。「どの補助金が使えるかわからない」「申請と設備検討を同時に進めたい」「現場に合う協働ロボットを選びたい」といったお悩みがあれば、ぜひお気軽にご相談ください。