WHILL株式会社様 【協働ロボットによる次世代型電動車椅子の背もたれ強度試験|ロボットレンタル事例】
WHILL株式会社様では、5cmの段差を軽々と乗り越えるオムニホイールを搭載し、スマートフォンを使用したBluetooth通信で乗り手がいなくても呼び寄せたり操作できる電動車椅子型のパーソナルモビリティの生産・販売をされています。このたびは、このパーソナルモビリティ「WHILL Model C」のバックサポート(背もたれ)の屈曲繰り返し耐久試験用に当社のロボットレンタルをご利用いただきました。

ご利用のロボットレンタル内容
お申込から利用開始までのリードタイム:約3週間
概算費用:1ヶ月あたり約30万円(4ヶ月レンタル)
ご利用商品:UR10e、 2F-85、 アルミフレーム架台
※レンタル商品、期間によって費用は異なります。
会社情報
会社名:WHILL株式会社
所在地:〒140-0002 東京都品川区東品川2丁目1-11 ハーバープレミアムビル 2F
サイト:https://whill.jp/
ロボット導入前の課題および解決方法


ロボット導入前の課題
いままで背もたれの耐久テストを行う場合は人手で行っていました。 単調な作業を技術者が行うのは非効率ですし、一時的に人を採用するにしてもそれに係わる手間と人件費もかさみます。また、単調な作業を人が行った場合は数え間違いなども起こりやすく、何か効率的な方法はないかと模索されていました。
ロボットによる解決方法と導入状況
実験室の一角にはパッケージ化されたロボットが置かれ、その前の床にテープでマークされた所定位置にパーソナルモビリティWHILL Model Cが設置されています。ロボットをコントロールするティーチングペンダントでスイッチを押すだけで、ロボットは製品の背もたれをつかみに行き、100回1セットの折りたたみ動作を繰り返し行います。すべての動作は記録され、試験者は常時その場にいる必要はありません。100回1セットで動作は止まり、その時に試験者はヒンジの摩耗状況を観察すればOKです。
ロボット導入のメリット
- 技術者などの人的資源を他の業務にあてることができる
- レンタルなので初期導入費用のコストが抑えられる
- 全記録を伴う正確で信頼できる実験結果が得られる
- トータルコストを削減できる
ご導入インタビュー

内藤淳平氏
このたびはご導入ありがとうございます。比較検討もあったと思いますが、やはり「レンタルできる」ということが決め手になったのでしょうか。
内藤氏:いえ、そういうわけではありません。地理的に近かったというのもありますし、直接的なサポートも絶対に必要でした。いろいろ大手ロボットメーカーはありますが、いちばん世界で使われているユニバーサルロボットなら利便性も高いはずだとも考えました。 たしかにロボットの導入は費用もかかりますから、まずはレンタルからというのもあります。
当社のサービス内容はわかりやすかったでしょうか。改善点などもあれば伺いたいのですが。
内藤氏:わかりやすかったので、そんなに迷うことはありませんでした。問い合わせ後にすぐメールをいただいて価格感もだいたいわかりました。価格感は結構重要で、このような実験のために人を採用する手間と人件費を考えた場合と比較してあまり問題は感じませんでした。それならやってみよう――そう考えたのです。

温文賢氏
ご発注から導入までのプロセスで気になった点はありませんでしたか。
温氏:特に問題は感じませんでした。据え付けまですごくスムーズでした。
ありがとうございます。開梱からセッティングまではどのくらいかかりましたか。
温氏:セッティングはすごく簡単で、今回のような試験はセットアップするのに1時間もかかりませんでした。
もともと産業用ロボットを扱われていたということですが、協働ロボットを使ってみていかがですか。
温氏:産業用ロボットは一旦設置したらなかなか移動できないですが、協働ロボットはコンパクトで移動できるのが斬新でした。今回、試験の計画順番の変更などで移動しなければならなかったのですが、ゴロゴロと持っていけて良かったです。
ユーザーの目線で見た場合、どのような情報があればよいと思われますか。
内藤氏:なにができる、ということとその場合の費用はだいたいどのくらいかという事例が数多くweb上に掲載されていればいいですね。あまり詳細でなくてもよいのでざっとした情報を多く見たいと思います。また、ロボット動作のサンプルコードなどがweb上にあって、それを参考にしながら自分たちの環境に合わせた動作が作れれば、と思います。
それと、据え付けの方法などもYouTubeなどで解説されてはどうでしょうか。簡単な動画でよいので開梱から据え付けまでの動画があればよいと思いますよ。

今回はたいへんありがとうございました。
(※インタビュー後、内藤様からのご提案を取り入れさせて頂き、ユニバーサルロボットの商品ページに据え付け方法などの動画を掲載いたしました。)