株式会社竹中工務店様【協働ロボットで300個のブロックを1500パターンに積み替え続けるインスタレーション作品を制作|ロボットレンタル事例】

竹中工務店様は1610年の創業以来、建築を専業とし、ランドマークとなる数多くの建築物を手掛けられた総合建設会社です。
訪れた人々が展示を通して、建物・まちをつくるっておもしろい!を発見することを目指して竹中工務店様が主催された、「『たてものめがね まちめがね展』宇宙から虫まで、縮尺で考える建築の見方」での展示作品に協働ロボットレンタルを活用いただきました。

こちらの展示内容は、ロボットが300個のブロックを積み替え続けるインスタレーション作品です。
限られた資源を循環させることで、新たな価値を創り出すという考えを表現しています。

ご利用のロボットレンタル内容(ご利用商品)

テックマンロボット TM12
シュマルツ コボットポンプ ECBPi

会社情報

会社名:株式会社竹中工務店
所在地:〒541-0053 大阪府大阪市中央区本町4丁目1-13
サイト:https://www.takenaka.co.jp/

導入インタビュー

ロボットの活用内容について教えてください。

竹中工務店(以下当社)は、2025年2月8日(土)より2月24日(月・祝)まで、「『たてものめがね まちめがね展』宇宙から虫まで、縮尺で考える建築の見方」を、VS. (ヴイエス、グラングリーン大阪 うめきた公園 ノースパーク)にて開催しました。
本展は、建築やまちをつくるアイデアに触れる展示・ワークショップを通して、幅広い層の来場者に“たてものづくり・まちづくりのおもしろい!”を発見していただくことをめざし、当社従業員が自ら考え、つくり出した展覧会です。
その中のひとつのコンテンツとして、ロボットが300個のブロックを積み替え続け、つねに変化を続ける環境とそのプロセスを展示しました。
限られた資源を循環させることで、いつ見ても違った空間やかたちが現れ、いつまでも観続けたくなる表現を目指しました。

貴社でロボット展示に向けて具体的に取り組まれた内容を教えてください。

展示担当グループについて
この展示の技術的実装は当社コンピュテーショナルデザイングループ(CDG)が担当しました。CDGは最適化やシミュレーションなどデジタル技術を用いた建築デザインや、XR(拡張現実)、生成AIなどを用いた試行と実装を行うチームです。デジタルファブリケーションの領域では、ロボットアームを
用いて来場者の似顔絵を描く展示や、2台のロボットアームを用いた動的インスタレーションのプログラミングに取り組んできました。

展示に向けた技術的な課題と実装

今回の展示では、位置が変わり続けるブロックに干渉しないようロボットを制御すること、確実にブロックを移動させ続けるために誤差の影響を小さくし稼働させ続けることが私たちの技術的な課題でした。
ブロックの移り変わりをシミュレータ上で再現しながらロボットパスを探索するプログラムを作成し、リアルタイムに制御しました。
さらにカメラで撮影した画像を分析し移動先を補正することで正確にブロックを積み上げました。

展示会にロボットをご利用されてみていかがでしたか。

建築を作り上げる工程を間近に眺め続けられる機会はそう多くありません。協働ロボットを用いることで、資源や資材が循環しながらまちが形を変えていく現場を展覧会場で来場者にご覧いただくことができました。
会期中ロボットがブロックを積み替える様子をじっと見つめる小さい子どもたちの姿がとても印象に残っています。
展示を通じて建築のダイナミズムやものづくりのおもしろさを伝えるという、新たな可能性を発見できたと思います。

今後の展開について教えてください。

引き続き建設業やものづくりの面白さを伝えるきっかけになるような表現に挑戦したいと考えています。今後も当社が主体となるもの、社外の方と協業するものなど幅広く取り組んでいきます。

弊社の対応についてご意見をお聞かせください。

日程の調整やロボットの変更など、細やかに対応いただき非常に助かりました。技術面でも販売代理店の方と共に手厚いサポートいただき大変心強かったです。他の機会でも是非協働させていただければ幸いです。

ありがとうございます。また新たなイベントがありましたら是非ご利用ください。